当社は社員が自己実現のできる会社を目指します。
その為に経営の透明性を実施します。
月に1回4つの事業部ごとに責任者が集まります。その責任者が事業所ごとに(現在24か所の事業所があります)売上と経費の報告をした上で、利益がいくら出て、社員に配分する賞与が今月いくら増えたかを1円単位まで明示しています。
その賞与の配分は事業所ごとに施設長とその事業部の部長とで自由に決めることができます。社長・役員はそこに口を出しません。自主性を重んじます。上に立つ管理者の広範な裁量権を自己実現のために与えています。
人はそれぞれ考え方が違います。
そこで私は価値相対主義の考え方を取ります。
つまりAの考え方もBの考え方も又Cの考え方も認めていこうという事です。
給料の多く欲しい人には、責任と権限をどんどん与えて仕事を楽しんでもらいます。 家族の団欒を重視したい社員には、中程度の責任と権限で会社に貢献してもらいます。 人生の目的が他にあり当社との関わりを限定的に考える社員は、責任と権限を持たず責任者の指示のもと時間内に集中した仕事をこなしてもらいます。
人間関係は大事です。職場の同僚同士は助け合い、刺激しあい気持ちよく仕事をすることを目指します。
そうすることで、ご利用者様、ご家族の方とも気持ちよい関係が生まれるのです。
当社では年に3回つまり4ヶ月に1回会社負担で飲む機会が設けられています。大いに飲んで語ってください。 また、誕生日には上司がプレゼントを用意し(パートさん含め全社員)おめでとうと祝福する伝統があります。
さらに月に1回ベルリンピックという自由参加の全社的なイベントが企画されます。5月はバーベキュー大会、6月はフットサル、7月はボウリング大会・・・等順番に担当になった幹事が好きなイベントを実施します。もちろん、参加・不参加はまったくの自由です。
「もっと御利用者さんに喜んでもらいたいと工夫してくれる人」!そんな人が私は好きです。 向上心のある人、人生に前向きな人の集まる職場にしたいと常に考えています。
私は小さな失敗も含めれば何十回も挫折・失敗を繰り返しています。まず私は、大学受験に挫折しました。一橋大学を目指していました。将来は商社マンになり、世界をまたにかけた大きな仕事をしようと考えていたのです。 3回受験し失敗し二浪して私立の法学部に入りました。再度奮起し、「よし弁護士になろう」と大学卒業後も何回も司法試験にチャレンジしましたがダメでした。どうも学問で勝負するのが不得手なようです。
事業を始めてからも三歩進んで二歩下がる様な失敗と成功の繰り返しで今日まで来ています。私の右腕・左腕の専務・常務はその変遷を客観的に見てきて「よく社長は失敗をしているなあ」と実感しているはずです。
社員一人一人に望むのは自分の考えに正直に一生を悔いなく生きて欲しいという事です。前向きな生き方をしている人は、どんな仕事についても手を抜かず、より工夫した一段階上の職域にたどりつくものです。
少子高齢化社会で日本の国力の低下を心配しこの先の不安を口にする人がいます。しかし私は、日本の未来に期待しています。5年先10年先の方が科学技術が進歩し医療や介護の領域も充実し、未来になればなるほど素晴らしい社会になっていくものと信じています。
私が学生の頃ヨーロッパに1ヶ月バックパッカーの旅をしたことがあります。その時日本食(特にカツ丼)が食べたくて食べたくて探し回りましたが全くありませんでした。
今では世界に18万7千店の日本食レストランがあります。(2023年現在)それこそカツ丼でもラーメン、餃子でも気軽に味わえるのです。世界中で日本のプレゼンスが飛躍的に高まってきています。
これから先、インドに抜かれ、GDPでは世界5位(現在ドイツが3位のようです)
になりそうですが、日本流の価値観、柔軟性、おもてなしの心等、世界に類をみない独自の国民性で世界をリードしていけると思います。(日本食がユネスコの無形文化遺産に登録されたのはいい例です)
アジア諸国は今後、日本を上回る速度で高齢化が進みます。現在高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は日本が28%、韓国15%、中国12%、タイ13%です。しかし韓国は2040年には高齢化率で日本を抜くと言われています。アメリカは72年かけて、ドイツは40年かけて高齢化を経験してきましたが、日本はたったの24年と急速な高齢化を経験しています。しかし、韓国は18年、シンガポールは15年という強烈なスピードで対応しなければいけないのです。
日本人の知恵でこの少子高齢化社会を乗り切り、その成功ノウハウを他のアジアの国々と共有していくことで、新たな時代の幕明けのリーダーに日本と日本人がなれるのではないかと思います。
当社もその流れに遅れを取らず、さらにはその流れを作り出す一翼を担う立場に立って志を高く持って前に進みたいと思います。
その為には、多くの同志が必要です。これからも同じベクトルを持つ仲間との出会いを大切にしていこうと思います。
株式会社 スリーベル
代表取締役 鈴木 剛